珠数の携帯について(真宗)

 合掌礼拝するときに用いる数珠、ご自分のお寺やお家で使うのにはそのまま下げていただけますが、外に出て持ち出すときにどのように数珠を携帯すればよいのか、また普段お手入れにはどのように気をつければいいのでしょうか。

 真宗寺族用念珠には本装束・半装束・木念珠(晨朝用(じんじょう)・安静型(あんじょう)・苧総(おぶさ))・布教用など108玉を用いる大きな二輪念珠があり、女性用には小さな二輪念珠もあります。その他に小念珠と呼ばれる略式の一輪念珠が普段によく使われます。

  大きな数珠はよく法衣鞄に一緒に入れて持ち歩かれるとは思いますが、大小かかわらずできれば数珠は数珠袋に入れていただけることをおすすめ致します。
なぜかといいますと私どもの店に数珠の修理を持ってこられますと親玉の部分や天玉の部分で通し糸が摩耗して切れているのが多い事から糸に負担をかけないためや、長房がつけてあるものは房の形が悪くならないように、また、房がもつれ合うのを避けていただきますと永くお使いになれるからです。
 
今では携帯用に数珠の大きさにあわせた数珠袋などがございますので是非活用していただければと思います。

 次に数珠のお手入れについてですが、装束用念珠は黒檀や水晶ですのであまり気をつけていただくことはありませんが、琥珀や珊瑚、瑠璃石(ラピス)・孔雀石などの素材には少し気をつけていただきたいと思います。
  琥珀は樹脂の化石で柔らかい素材ですから表面に傷が付きやすいことや箱などにしまわれるときには樟脳(しょうのう)など虫除けの薬品はかえって琥珀の表面を曇らせたり、ひどいときは割れたりいたしますので避けていただきたいと思います。
  珊瑚や瑠璃石・孔雀石は酸に弱い素材ですので、玉表面が白くなるのは汗などの酸のしわざで一度なりますと玉をはずして研磨し直さなくては元通りにはなりません。お使いになった後には柔らかい布などで軽く玉を拭く思いやりを持っていただければ幸いです。
  その他の素材については私どもやお買い求めになられるお店に聞いていただければ良いと思います。 玉の素材が様々だからこそ綺麗さや持つ楽しみがあり、自然の恵みからできた数珠も沢山ありますので感謝の気持ちをもって大切にお使いいただけると嬉しく思います。                                                          合掌


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